知多四国 ウォーキング
名鉄電車を利用して知多四国を歩いて回る「知多四国 ウォーキング」をご紹介します。
※上の地図は名鉄電車さんからお借りしています。
知多半島全体に散らばるお寺を巡るウォーキングです。
名鉄電車さんでは18回で知多四国を巡る「歩いて巡拝(まいる)知多四国」が紹介されていますので日時が合うようなら是非参加されると良いと思います。
ここでは季節や時期を問わず自由にウォーキングを行いながら知多四国巡りを自分のペースで行えるよう紹介します。
知多四国とは
知多四国とは「知多四国八十八ケ所」のことで、愛知県の知多半島にある八十八ヶ所の弘法大師(空海)ゆかりの札所の総称です。一般的に「知多四国」と呼ばれています。
知多四国は、小豆島(香川県)、篠栗(福岡県)とならび『日本三大新四国霊場』に数えられています。
もともとは弘法大師の生誕地である四国に霊場をもつ「四国八十八ケ所霊場めぐり」を、四国に行かずとも願いがかなうよう、お遍路旅が出来るようにしたものです。
起源は知多市古見の妙楽寺・亮山和尚が弘法大師からの夢のお告げにより発願したと言われています。
弘法大師は知多に寄られたおり、知多の風景があまりにも四国に似ていることに驚き、「西浦や 東浦あり 日間賀島 篠島かけて 四国なるらん」という歌を詠んだとされています。
ちなみにお遍路とは、健康祈願、自分探しや開運・縁結びなどそれぞれを目的として行う旅で、弘法大師の足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝することです。巡礼者が持つ笠には、「同行二人」という文字が書かれており、ひとりは自分、そしてもう一人は弘法大師を意味します。弘法大師と二人で巡礼の道を歩く、それがお遍路なのです。
霊場一覧
1番 清涼山 曹源寺 豊明市栄町
2番 法蔵山 極楽寺 大府市北崎町
3番 海雲山 普門寺 大府市横根町
4番 宝龍山 延命寺 大府市大府町
5番 延命山 地蔵寺 大府市長草町
6番 万年山 常福寺 大府市半月町
7番 彼岸山 極楽寺 知多郡東浦町大字森岡
8番 上世山 伝宗院 知多郡東浦町緒川
9番 浄土山 明徳寺 知多郡東浦町大字石浜
10番 福聚山 観音寺 知多郡東浦町大字生路
11番 光明山 安徳寺 知多郡東浦町藤江
12番 徳応山 福住寺 半田市有脇町
13番 板嶺山 安楽寺 知多郡阿久比町大字板山
14番 円通山 興昌寺 知多郡阿久比町大字福寿
15番 龍渓山 洞雲院 知多郡阿久比町大字卯坂
16番 鳳凰山 平泉寺 知多郡阿久比町大字椋岡
17番 樫木山 観音寺 知多郡阿久比町大字矢高
18番 開運山 光照寺 半田市乙川
19番 前明山 光照院 半田市東本町
20番 萬松山 龍台院 半田市前崎東町
21番 天竜山 常楽寺 半田市東郷町
22番 御嶽山 大日寺 知多郡武豊町字ヱケ屋敷
23番 意竜山 蓮花院 知多郡武豊町字ヒジリ田
24番 慶亀山 徳正寺 知多郡武豊町字里中
25番 法輪山 円観寺 知多郡武豊町富貴
26番 龍華山 弥勒寺 知多郡美浜町大字北方
27番 天竜山 誓海寺 知多郡美浜町古布
28番 浄光山 永寿寺 知多郡美浜町大字豊丘西側
29番 大悲山 正法寺 知多郡南知多町大字豊丘本郷
30番 宝珠山 医王寺 知多郡南知多町大井
31番 宝珠山 利生院 知多郡南知多町大井
32番 宝珠山 宝乗院 知多郡南知多町大井
33番 宝珠山 北室院 知多郡南知多町大井
34番 宝珠山 性慶院 知多郡南知多町大井
35番 神光山 成願寺 知多郡南知多町名碑田
36番 天永山 遍照寺 知多郡南知多町大字師崎
37番 魚養山 大光院 知多郡南知多町日間賀島
38番 龍門山 正法禅寺 知多郡南知多町篠島
39番 金剛山 医徳院 知多郡南知多町篠島
40番 普門山 影向寺 知多郡南知多町大字豊浜
41番 松原山 西方寺 知多郡南知多町大字山海
42番 瑞岸山 天竜寺 知多郡南知多町大字山海
43番 大慈山 岩屋寺 知多郡南知多町大字山海
44番 菅生山 大宝寺 知多郡南知多町大字内海
45番 尾風山 泉蔵院 知多郡南知多町大字内海
46番 井際山 如意輪寺 知多郡南知多町大字内海
47番 井際山 持宝院 知多郡南知多町大字内海
48番 禅林山 良参寺 知多郡美浜町大字小野浦
49番 護国山 吉祥寺 知多郡美浜町大字野間
50番 鶴林山 大御堂寺 知多郡美浜町大字野間
51番 鶴林山 野間大坊 知多郡美浜町大字野間
52番 鶴林山 密蔵院 知多郡美浜町大字野間
53番 鶴林山 安養院 知多郡美浜町大字野間
54番 亀嶺山 海潮院 半田市亀崎町
55番 曇華山 法山寺 知多郡美浜町大字野間
56番 祥雲山 瑞境寺 知多郡美浜町大字野間
57番 孔雀山 報恩禅寺 知多郡美浜町奥田
58番 金光山 来応寺 常滑市大谷
59番 万年山 玉泉寺 常滑市大谷字浜条
60番 大光山 安楽寺 常滑市苅屋字深田
61番 御嶽山 高讃寺 常滑市西阿野
62番 御嶽山 洞雲寺 常滑市井戸田町
63番 補陀落山 大善院 常滑市奥条
64番 世昌山 宝全寺 常滑市本町
65番 神護山 相持院 常滑市千代丘
66番 八景山 中之坊寺 常滑市金山
67番 松尾山 三光院 常滑市小倉町
68番 龍王山 宝蔵寺 常滑市大野町
69番 宝苑山 慈光寺 知多市大草
70番 摩尼山 地蔵寺 知多市大草
71番 金照山 大智院 知多市南粕谷本町
72番 白華山 慈雲寺 知多市岡田
73番 雨宝山 正法院 知多市佐布里
74番 雨宝山 密厳寺 知多市佐布里
75番 雨宝山 誕生堂 知多市佐布里
76番 雨宝山 如意寺 知多市佐布里
77番 雨宝山 浄蓮寺 知多市佐布里
78番 宝泉山 福生寺 知多市新知宝泉坊(現、新知東町一丁目)
79番 白泉山 妙楽寺 知多市新知字下森
80番 海鳴山 栖光院 知多市八幡
81番 巨渕山 龍蔵寺 知多市八幡
82番 雨尾山 観福寺 東海市太田町
83番 待暁山 弥勒寺 東海市太田町
84番 瑞雲山 玄猷寺 東海市富貴島町
85番 慈悲山 清水寺 東海市荒尾町
86番 大悲山 観音寺 東海市荒尾町
87番 鷲頭山 長寿寺 名古屋市緑区大高町
88番 瑞木山 円通寺 大府市共和町
結願 八事山 興正寺 名古屋市昭和区八事本町(興正寺は高野山金剛峯寺に相当する寺院として巡礼)
結願 覚王山日泰寺 名古屋市千種区法王町
開山所 白泉山 妙楽寺 知多市新知
開山所 天竜山 誓海寺禅林堂 知多郡美浜町古布善切
開山所 達磨山 葦航寺 知多郡美浜町大字布土
番外霊場 慈雲山 影現寺 知多郡美浜町大字時志
番外霊場 亀宝山 東光寺 半田市亀崎月見町
番外霊場 寂静山 西方寺 知多郡南知多町篠島
番外霊場 青泰山 浄土寺 知多郡南知多町大字豊浜
番外霊場 岩屋山 奥之院 知多郡南知多町大字山海
番外霊場 金鈴山 曹源寺 常滑市大谷
番外霊場 清涼山 海蔵寺 半田市乙川若宮町
一般的なお遍路のやり方
基本的にどこから始めても良いと言われていますが、一番札所から番号順に巡る「順打ち」が一般的な巡礼方法かと思います。
逆に八十八番から巡礼することを「逆打ち」といい、順打ち3回分のご利益があると言われています。
お遍路は一つの旅ですべての霊場を一遍にめぐる「通し打ち」でなくても良く、適当に区間を区切って巡る「区切り打ち」でも良く、自分の体力やペースにあわせ、八十八ヶ所を巡れば良いと言われています。
なので今回のように18回に分けてまわることもできます。
お遍路は全て歩き?
お遍路は巡る順番や数、期間が自由なだけでなく、巡礼の手段も自分にあわせて選択しても良いです。
全て歩きでなくとも良いのです。
今回は名鉄電車の最寄りの駅を基点にお遍路ウォーキングを行います。
もちろん「歩き遍路」や「車遍路」などの手段も良いですので、一度の距離が長すぎるようなら自分の体力やペースに合わせて工夫してください。
お遍路も修行
お遍路も修行の一環です。
仏道の教えを日常的な行動の基準とした「十善戒(じゅうぜんかい)」を守ることが基本とされています。
十善戒
一 、 不殺生(ふせっしょう)… 殺生することなかれ
二 、 不偸盗(ふちゅうとう)… 盗むなかれ
三 、 不邪淫(ふじゃいん)… 邪淫することなかれ
四 、 不妄語(ふもうご)… 偽りをいうことなかれ
五 、 不綺語(ふきご)… 虚飾の言葉をいうことなかれ
六 、 不悪口(ふあく)… 悪口をいうことなかれ
七 、 不両舌(ふりょうぜつ)… 二枚舌をつかうことなかれ
八 、 不慳貪(ふけんどん)… 貪ることなかれ
九 、 不瞋恚(ふしんに)… 怒ることなかれ
十 、 不邪見(ふじゃけん)… よこしまな考えを起こすなかれ
結願(けちがん)
結願(けちがん)とは、仏教の言葉です。
その修行の完了すること,またその最終日を言います。
すべての札所を廻ることを満願もしくは結願といい、すべてを廻りきると満願成就、結願成就という。
四国お遍路では、一般的に結願の報告のために弘法大師が御入定されている高野山の聖地「奥之院」にお参りします。
知多四国お遍路では、八事山 興正寺、覚王山日泰寺に結願の報告を行いにお参りをします。
お遍路に必要なもの
御朱印帳(ごしゅいんちょう)や納経帳(のうきょうちょう)
せっかくお遍路ウォーキングを行うのですから、記念になるように御朱印帳や納経帳を用意しておきましょう。
納経料金も掛かりますが、ご利益もあるものなので是非もらいましょう。
御朱印帳や納経帳はネット通販でも手に入りますし、神社で販売しているところも多いです。
ただ神社としては、御朱印は参拝した証の印なので、スタンプのように気軽に応じてくれない場合も。
なので拝をしないと御朱印を貰えない神社もあります(あるそうです)。
このあたりは神社の方針にもよりますので、社務所で参拝しないと御朱印はご遠慮くださいと言われるかも。
ちゃんとしたお遍路では
お遍路は、各寺院を参拝して巡ります。
その時に、必要なものを以下に
・ローソク
・お線香
・納め札(おさめふだ)
・写経用紙(しゃきょうようし)
・お賽銭
・経本(きょうほん)
・念珠(ねんじゅ)、数珠
「お遍路の参拝の仕方」を参考にしてください。
「お遍路の参拝の仕方」も参考にしてください。
とりあえずウォーキングが目的なので、御朱印はどうするかは個人で考えてくださいね。
順次第1回からご紹介して行きます。